- 高血圧の人に知ってほしいリフォーム
- 2015.12.23 バリアフリー, リノベーション
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高血圧の人は冬の時期、特に注意が必要と言われています。その原因は寒さと食生活の変化です。人は寒さに対してストレスを感じやすく、それが血圧上昇につながります。また体温を保つために血管が収縮するので、その時にも血圧は上がります。また冬の時期は運動が不足しやすくなる一方で、外食する機会が多くなり、その結果塩分摂取量が多くなるので血圧に影響が出やすくなります。こうした状況では特にトイレで体調を崩すということが起こりやすくなるので、ふさわしい対策が必要です。
和式便座を使う場合、しゃがみこむ姿勢になるので腹圧が上がり、結果として血圧が上がります。その後のいきむ動作でさらに血圧が上昇することになるので、高血圧の人にとっては危険と言えます。対策としてできるのは和式便座から洋式便座に変えることで、腹圧の上昇も穏やかになります。もし大掛かりなリフォーム工事を避けたいなら、和式の上からかぶせるタイプの簡易洋式便座を利用できます。5千円から1万円ほどで購入可能です。
もう一つのポイントはトイレの室内温度を保つことです。暖房便座の取り付けは温度変化に対応する良い方法であるものの、室内を暖めることは難しいのが現状です。といってもトイレのスペースを考えると、エアコンを設置するのは難しい場合が少なくありません。そういう時に便利なのが小型クイックヒーターです。電池式のものや、人が入って来た時にセンサーで感知して即座に温風を送ってくれるものもあり、急激な温度差による血圧への影響を抑えることができます。