- 目視点検だけの結果、最悪3ヶ月も発電がストップ
- 2016.02.16 太陽光発電
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太陽光発電システムは丈夫で壊れにくい装置ですが、それでも長期間稼働させ続けたり、思わぬ自然災害により、機器に不具合が生じて故障することもあります。システムが正常に機能しないと発電量が減少し、思ったような収益が得られないというリスクがあります。システムの不具合を早期に発見し、原因を突き止めて対処していくことは大きな損失を防ぐことにもつながります。そのために、定期的なメンテナンスが必要となります。定期点検では、モジュールの表面や接続箱の内部やパワーコンディショナーを目で見てチェックする、目視点検が行われます。費用がかかるので、目視点検のみにしているという設置者もいるでしょう。また太陽光発電は耐久性があるという考えから、目視点検だけをしておけばとりあえず安心だと思い込んでいる人もいるでしょう。
しかし、実は目視点検だけでは不十分なのです。特に太陽光発電システムで最も重要な機能を果たすモジュールや、壊れやすいとされ10年に1回は交換の必要があるパワーコンディショナーの内部で起きている不具合は、目で見ただけでは見つけにくいというのが現状です。実際に目視点検だけを受けて異常がなく安心していて、結果3ヶ月も発電せずに損失を招いたというケースもあるのです。発電しなくなってから慌てて詳しく調べても、原因の究明や修理などに時間がかかってしまいます。目視点検だけではなく、専門の機器で測定したり、機器の稼働状況を確認するなど更に詳しい点検を受けておくことが大事です。