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介護をする人・される人に親切な家
2015.12.23 バリアフリー, リノベーション

体力の衰えた年配者は次第に動くことが億劫になってきて、行動範囲が狭くなっていきます。さらに車いすを使うようになれば介助者の援助が必要になるでしょう。こうした状況において、介助をする人も受ける人もストレスが少なく負担を軽減できるようなリフォームを願う人が非常に多くいます。考慮すべきポイントは、年配者の行動範囲がどこまでかを見定めること、そして介助しやすい環境を作ることです。

介助を必要とする人がベッドからほとんど動くことができない場合は、一つの部屋に効率よく必要なものを集約することが求められます。ベッドのある部屋に隣接した場所へトイレを設置する必要があるでしょう。最近ではベッドの横に簡易的な工事で取り付けが可能なトイレもあります。車いすを必要とする人を介護する場合は、各部屋の敷居をどうするかが課題となります。大抵のケースでは介助をする人も受ける人も年配者だからです。そうした場合には、室内の扉を引き戸に変更するか、もしくは頻繁に使用する部屋の床を底上げすることでスムーズな室内の移動が可能になります。また玄関に幅広のスロープを設置することで、外出が容易になります。狭いスペースでも移動できるように携帯できるスロープも販売されています。

24時間の介護を必要としない場合でも、高齢者が家の中を快適にするための家電製品を選ぶのは良いことです。例えば冷暖房器具を選ぶ場合には、除菌や脱臭機能が付いたものを選ぶことで健康維持に寄与できます。また洗濯槽を浅く設計した洗濯機など、年配者の体力に配慮した家電も増えているので、リフォームの予算と必要に合わせて選ぶことができるでしょう。