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高さを合わせて楽しいキッチンに
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

「システムキッチンにリフォームしたら、料理がもっと楽しくなる」といった宣伝を耳にしたことがありませんか。確かに使い勝手の良いシステムキッチンは誰しも憧れるもので、いざリフォームとなればとことんまでこだわる人も多いようです。快適なキッチンへのリフォームを成功させるためには、どんなポイントを押さえておくべきでしょうか。

スタイルやインテリアに加えてポイントになるのがキッチンの高さです。毎日使う場所だからこそ、この高さが使う人にぴったりとフィットしていることは非常に重要で、お料理を作る時間を快適に過ごせるかどうかに直接影響してきます。まな板を使う場所の丁度いい高さを選ぶ目安は、身長の半分+5cmから10cmと言われています。これが低すぎると、作業の際に腰へ大きな負担がかかってしまいます。また高すぎると肩に必要以上の力が入ってやはり使いづらくなります。最近は3cmから5cmごとに高さを選ぶことができるようになっていて、中には1mm単位で設定してくれるケースもあります。

コンロを設置する高さも確認が必要です。フライパンを使うときや寸胴鍋の中身を確認する時などを想定してみると、包丁を使う場所よりもある程度低いほうが使いやすいと判断するケースもあるでしょう。またウォールユニットも、高すぎると引き出しづらく、低すぎると作業の邪魔になってしまうので注意が必要です。もしユニットが引き出し可能なタイプであれば、ある程度高い位置に収納を設定しても問題はないでしょう。

バリアフリーとユニバーサルデザインの違いは?
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」という言葉がメディアなどで頻繁に取り上げられるようになりました。この二つの間にはどんな違いがあるのでしょうか。

「バリアフリー」は、障害者や年配の人など、いわゆる社会的弱者を対象として、その生活において障害となり得るもの、つまりバリアを取り除くことで快適に過ごせるようにする、というコンセプトがあります。つまり、問題となる状況が確認された後に、それを解消するため取られる施策と言えるでしょう。身近な例としては、車いすで生活する人が外出しやすいように玄関前にスロープをつけることや、視覚障害者のために設置された音の出る信号機などがあげられるでしょう。浴室などの段差解消リフォームなども、高齢者を念頭に置いて行われるなら、バリアフリーのリフォームと定義できます。

一方「ユニバーサルデザイン」とは、文化や国籍、性別や能力の違いに関わりなく、すべての人が利用可能なデザイン、というコンセプトです。つまり特定の人の不便を念頭に置いて考える対症療法的な考え方ではなく、デザインや設計の時点から、誰が使っても便利で使いやすいものを徹底して追求する、という考え方が根底にあります。身近なケースでいえば、子供でも年配の人でも取り出しやすく扱いやすい斜めドラム式の洗濯機や、建物すべてが自動ドアになっているケースなどがこれに当てはまるでしょう。

二つの考え方にはその成り立ちから大きな違いがあるものの、他の人への配慮や思いやりを土台としている、という点では共通しており、お互いに補い合う考え方であると理解されてきています。

収納を活用してすっきりした洗面所づくり
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

洗面所のリフォームを計画しておられるなら、蛇口の位置や照明のタイプを考える前に、まずは収納をどうするかをじっくり考慮することをお勧めします。洗面所に置いてあるものは意外と多く、大半は毎日使うものばかりです。例えば歯ブラシや整髪料や洗顔クリーム、男性ならひげそり、女性であればお化粧に必要なものを置いてある場合もあります。これらがきれいに整理されて収納されていて、いつも快適に洗面所を利用できると、生活全体のリズムも良くなります。

女性のおよそ40%がメイクを洗面所で行う、というアンケート結果を踏まえて、女性が使いやすい設計の洗面台が増えてきています。例えば鏡の位置です。洗面台の鏡は洗面ボウルが間に入るため少し距離が開いてしまい、アイラインを引く時やマスカラをつける時などに不便さを感じる女性が少なくありません。この問題を解消するため、鏡を手前に引き出せるよう設計されているキャビネットタイプのものがあります。また洗面ボウルの手前に小さな引き出しがいくつも取り付けられていて、コンタクト用品や化粧品を取り出しやすい位置に収納できるタイプもあります。

洗面所に洗濯機や乾燥機が備えつけられるようリフォームするなら、洗剤などの消耗品をどこに収納するかもあらかじめ考える必要があります。大抵は洗面台と同じ仕様の収納ユニットがあるので、それを利用して全体の雰囲気を統一し、可能であれば洗濯機なども扉付きの収納に納めてしまうことで、さらにすっきりした印象にすることができるでしょう。

洗面所とお風呂場の段差を解消しよう
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

洗面所と浴室の間に段差があるのは当たり前、と以前は考えられていました。ある程度の高低差があれば、お風呂のお湯が溢れたとしても洗面所に入り込んで水浸しになってしまうことを避けることができるからです。それでも最近では、この段差を上り下りする時にバランスを崩してしまったり、また洗面所の床が濡れていたために転倒して怪我をしてしまうケースが増えてきました。そのため近年では、特に年配者が住む家においてこの段差解消のリフォームが頻繁に行われています。

多くのケースでおよそ8cmから10cmの段差があるため、その解消には浴室扉の変更と洗面所の床リフォームが行われます。浴室扉が内開きの場合には出入りのスペースがかなり制限されてしまい、つかまって支えにできる場所もないために、段差の影響でバランスを崩してしまいやすいものです。そこで扉を折戸に変えて、そのレールを排水に利用することで、段差がなくても洗面所に水が入り込んでしまう事態を避けることができます。また浴室床に大きめの排水溝を設置することでいっそう水はけを良くし、転倒の危険を減らしたケースもあります。

洗面所の床は、高さを下げると同時に滑りにくい素材を使用することでさらに転倒の危険を減らすことができます。洗面所の床を下げることが不可能な場合には、浴室側の足元へ滑りにくい素材の小型スロープを設置することで、段差を心配することなく洗面所との出入りができます。また浴室全体にすのこを引いたケースもあります。こうすることで段差解消だけでなく、床に直接座ることができるので、足腰に不安のある人にも安心です。

過ごしやすいトイレの秘訣はこれだ
2015.12.26 バリアフリー, リノベーション

冬暖かく、夏涼しく過ごせる家に住めたらどんなに良いことかと思います。外気の影響を受けにくい部屋は冷暖房の効きが良くなるため、経済的にもお得と言われています。リフォームを希望する大半の人が断熱をどこまで実現できるかに注目していて、特にトイレの断熱にこだわった注文が多いようです。

一般的な家の間取りとして、リビングや居室は南向きに配置されるため、結果として大抵の場合はトイレの位置はほとんど日が差さない北向きになり、部屋としてはほとんど暖まらない、ということが観察されています。加えて水回りであることから湿気も多くなりがちなので、冬場は底冷えのする寒さで、夏場は湿気が多くて大変という声も聞かれます。トイレの場合、単純に断熱材を壁に敷き詰めるだけでは効果は不十分なものとなります。さらに暖房設備と24時間換気を実現する必要があるでしょう。

暖房設備という面では、小型の温風ヒーターやパネルヒーターを設置するのも良い方法です。どちらも瞬間的に暖まるわけではなく、24時間稼働させておくことが理想的です。加えて、最近ではタンクレストイレの中で、便座を温めるだけでなく部屋暖房機能が備わっているモデルがあります。値段は約1万5千円からと比較的購入しやすい値段で、高齢者からの人気が高まっています。これらに加えて、熱気と湿気がこもってしまわないための換気システムとして、センサーで人の出入りを感知して作動するタイプの換気扇を取りつけるなら、一定の快適な温度を保つことができるでしょう。