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太陽光パネルのホットスポット現象とは?
2016.02.20 太陽光発電

太陽光パネルのトラブルの一つに「ホットスポット現象」というものがあります。太陽光パネルは屋外に設置されて、雨風にもさらされるのでパネル表面には色々な汚れがつきます。中でも、年間通じて多い鳥のフンや春先から秋口までに多い虫の死骸、秋に増える落ち葉などはパネルの表面にこびりついて、雨が少し降ったくらいや風がちょっと吹いた位では完全にはキレイになりません。落ち葉や鳥のフンなどがパネルの表面につくと、そこだけ影になって太陽の光が下のパネルにまで届かなくなります。

そもそも、太陽光パネルは直列につないであるので、発電していないパネルにも他のパネルで発電した電気が流れてくる構造になっています。従って、影になった部分にも電気が流れてくることになります。影の部分に電気が流れる際に、影が抵抗体となるため熱が発生しますが、これがホットスポット現象なのです。熱が出るとパネルが焼けて破損してしまう場合もあります。影となる部分が短期間なら、ひどく破損するということもありませんが、長期間に渡りパネル上に汚れが付着したままで放置しておくと、何度もホットスポット現象が起こり、パネルは交換しなければならないほどに破損するケースもあります。そうなると余分な出費がかさむことにもなりかねません。また、影がある部分は発電効力が落ちるので、発電量が減り損失をこうむります。ホットスポット現象を起こさないようにするには、やはり太陽光パネル表面の汚れを洗浄するメンテナンスを定期的に行うことが大事です。

太陽光発電の定期点検内容
2016.02.19 太陽光発電

太陽光発電のシステムにおける定期点検では、主に製品点検と運転点検、数値点検の3つの方法で行われます。製品点検は、太陽光発電システムの各機器を目視で確認していきます。モジュールの破損や異常、不具合、接続箱の端子台のネジの緩みや配線の不具合、サビや汚れの有無、蓋の破損などをチェックします。更に太陽光発電装置の中で、最も故障率が高いパワーコンディショナーは端子台のネジの緩みや配線の不具合、通気や風通し、異常音や振動、異臭、周囲の引火物、サビや汚れの有無、昇圧ユニットも端子台のネジの緩みや配線の不具合などをチェックしていきます。

運転点検では、パワーコンディショナーや昇圧ユニットなどが正常に動いているか、実際に動かして確認していきます。そして数値点検では、測定機器を用いて太陽電池や電力の電圧や、太陽電池や他の機器間との絶縁抵抗を測ったり、パワーコンディショナーの瞬時発電電力や最大電力、積算電力などを測定していきます。基本的に、この3つの点検方法で定期点検が進められていきますが、作業の項目はもっと細かく分けられています。また他にも別途費用が必要となってしまいますが、オプションをつけて追加の点検を行っている専門業者もあります。例えばモジュールには鳥のフンや落ち葉、花粉など雨では流れ落ちにくい汚れがつきます。この汚れをキレイに洗い流す高圧洗浄機を用いたモジュールの洗浄などを、オプションとしている場合があります。

太陽光パネルの表面破損にも注意
2016.02.18 太陽光発電

太陽の光を受けるモジュールというパネルは、プラスティックのようなものでできているとよく思われがちです。モジュールの材質は色々ありますが、一般的に多いのが白板強化ガラスという特別なガラスで作られているタイプです。特に国産のものはかなり丈夫にできているので、強風が吹いても台風がきても剥がれにくいとされています。ただ、耐久性にあまり優れていない材質を使っていれば破損も十分起こりえますが、よほどの事がない限り、白板強化ガラスのモジュールでは破損する可能性は低いと言えます。

ただ、最近の国内では異常気象が見られ、また大きな地震などの自然災害も増えているので、今後予想を超える被害を受けてしまう危険性もあります。また、予期しない飛来物やいたずらなどにより、思いがけず破損してしまうこともあります。モジュールの表面が破損して穴があいたりすると、例え小さな破損でも雨が降った場合に内部にまで浸水してしまい機械系統が故障することもあります。更に、破損部分は発電効率が落ちて、発電量が減ってしまう可能性も否めません。太陽光パネルの表面は、黄砂や鳥のふんなどの汚れだけではなく破損していないが、傷がついていないかもきちんと点検することが大事です。自分ではしごを使って屋根に登ったりして、確認するのは危険なのでやはり専門業者に依頼するのが妥当です。他の機器と一緒に定期点検でモジュールの破損も確認してもらえば、異常があった時に即修理依頼ができるので効率的です。

目視点検だけで対処の後回しは危険!
2016.02.17 太陽光発電

太陽光パネルの点検を行う際に、目で見て異常の有無を確認する目視点検がまず行われます。目視点検はモジュールの破損や不具合、接続箱や昇圧ユニットの端子台のネジの緩みや配線の不具合、サビなどの汚れや破損の有無、パワーコンディショナーの配線の不具合や異常音、振動、異臭や汚れの有無など太陽光発電システムの機器を順番にチェックしていきます。目視点検で異常が見られたら、通常は修理や交換などの処置がとられます。しかし、場合によっては修理や交換などに費用がかかることもあります。設置のために既に初期費用が結構かかっているし、しばらくは様子を見ようと対処を後回しにするという人もいますよね。

また太陽光発電システムはメンテンアンスフリーという情報を鵜呑みにしていると、異常といっても大したことがないと思われがちです。実際に異常の程度が軽ければ急激に発電量が減少したり、機器が故障して機能しなくなるということもないかもしれません。しかし、一部の部品交換など少しの修理を後回しにしてしまったせいで、機器をまるごと交換しなければならなくなったり、他の機器まで故障してしまうという最悪の結果になる場合もあります。目視点検は太陽光発電システムの異常を早期に発見する、最も手早い点検方法ですが、肝心なのはその後の対処の仕方です。太陽光発電システムは故障が少ない、耐久性に富んだ装置ですが、異常を感知すればそのままにしておいて自然に収まるというわけではありません。目視点検を受けて異常があれば、すぐに修理の手配してもらうなど早めに対処しておくことが大事です。

目視点検だけの結果、最悪3ヶ月も発電がストップ
2016.02.16 太陽光発電

太陽光発電システムは丈夫で壊れにくい装置ですが、それでも長期間稼働させ続けたり、思わぬ自然災害により、機器に不具合が生じて故障することもあります。システムが正常に機能しないと発電量が減少し、思ったような収益が得られないというリスクがあります。システムの不具合を早期に発見し、原因を突き止めて対処していくことは大きな損失を防ぐことにもつながります。そのために、定期的なメンテナンスが必要となります。定期点検では、モジュールの表面や接続箱の内部やパワーコンディショナーを目で見てチェックする、目視点検が行われます。費用がかかるので、目視点検のみにしているという設置者もいるでしょう。また太陽光発電は耐久性があるという考えから、目視点検だけをしておけばとりあえず安心だと思い込んでいる人もいるでしょう。

しかし、実は目視点検だけでは不十分なのです。特に太陽光発電システムで最も重要な機能を果たすモジュールや、壊れやすいとされ10年に1回は交換の必要があるパワーコンディショナーの内部で起きている不具合は、目で見ただけでは見つけにくいというのが現状です。実際に目視点検だけを受けて異常がなく安心していて、結果3ヶ月も発電せずに損失を招いたというケースもあるのです。発電しなくなってから慌てて詳しく調べても、原因の究明や修理などに時間がかかってしまいます。目視点検だけではなく、専門の機器で測定したり、機器の稼働状況を確認するなど更に詳しい点検を受けておくことが大事です。